現代と江戸時代の日本人にとっての『旅行』に対する感覚の違いとは?

日本人にとっての海外旅行の歴史

現在では、世界各地へパスポートを片手に世界各地へと気軽で自由に旅行を楽しむ時代になっていますが、実は観光目的の海外旅行が自由に行く事ができるようになったのは、1964年と比較的最近の出来事です。そして、海外渡航者数が100万人を突破するのは1972年であり、その頃には高度経済成長を経て経済力を高めつつあった日本人にとっては、海外旅行が身近な存在となり始めた時代です。その後バブル景気が到来し、日本経済が絶頂を迎えていた時代には、急激な円高とアメリカ渡航へのビザ免除の制度確立等を背景に、海外旅行者数は大幅に増加しました。その後、1ドルの価値が80円まで円高が進行した1990年代中頃には、国内旅行よりも海外旅行の費用が割安になる、逆転現象も見られるようになるなど、若者等を中心に海外旅行がブームになり、当時はワイドショーなどのテレビ番組でも大きな話題の一つとなっていました。

江戸時代の人々にとっての『旅行』とは?

江戸時代の人々にとって『旅行』とは、人生で一度経験するかしないかというぐらいの、人生の中でも大きなイベントであり、多くても人生で数回というのが当たり前の時代でした。そして、江戸時代の人々は各地への移動を大きく制限されていた時代でもあり、旅行等などへ赴く場合には各藩に申請が必要な時代でした。その様な庶民が自由に旅行へ行く事が許されない江戸時代の中でも、『お伊勢参り』などの参詣を目的にした旅行は概ね自由に許されていたそうです。この時代の人々にとって、伊勢神宮や日光東照宮などの参詣をする旅行は、現代の日本人にとっての海外旅行に匹敵する出来事であったそうです。世界各国に自由に旅行できる時代に生きる我々現代の日本人ですが、もし機会があれば気になる国やスポットへ出かけて見るのも良いかも知れません。

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